2012/02/28
支援!の続き





農薬・肥料不使用のしあわせ米、その様子を紹介
2012/02/28
2012/02/27
先週土曜日に、臼杵市で「有機農業公開セミナー」が開催されました
2007年から毎年開催されているのですが、初めて大分県で開催されました。
今回は、300名以上が集まり、過去最大の有機セミナーとなり、とても有意義な一日でした。
当日は、裏方だった「まる米」ですが・・・・・
一番、楽しみにしていたのは・・・・「西村 和雄 先生」の講演
講演前に、色々なお話が出来て、とっても参考になりました
「基礎から学ぶ有機農業の土作り」
西村和雄氏
西村先生は、京都大学の農学博士の肩書きをすて
現在は、「ぐうたら農法よろづ相談主宰」という
面白い肩書きで、有機農業を推進し、活躍されています。
西村先生は、「土作り」に対して、このような見解をもっている。
「土作り」=「土は、作れるものでない」
土は、雨と太陽そして土に生育する植物と、土の中にいる無数の生物が織り成して作り上げた
歴史的産物 だからである。
作ったのではなく、創り上げたのである。
それゆえ、「土作り」ではなくて、「育土」が正しい言い方になると断言する。
この言葉だけでも、有機農業、自然農法が何なのかを集約しているように思えます。
そんな事を常に考え、土の中の生物、その土で育つ植物、それを食べて生きる人間
すべて分け隔てなく、循環していることに重きをおいて有機農業の技術を確立していこうとしています。
現在、この日本では、有機物の取り扱いが確立されていない。
とし・・・・
その中で、更に・・・
微生物や土壌生物の生態がはっきりしていない。
分解の仕方も、菌によってさまざま。
時期や、タイミングによって被害がでる可能性も高い。
有機物の取り扱い方を確立しなければ
農産物の味や品質に大きく影響を与える。
つまり
多種多様な微生物を住まわせることが、土壌の健康を作ることになる。
微生物の修復能力が結果的に作物の安定生育につながってくる。
これが、有機物の取り扱いの技術的に必要とされていることなのである。
そうした考えで、土と真剣に向き合い、土を育む姿勢が
僕ら、宇佐本百姓との共通点である。
西村先生は、現在の日本の環境に対しても危惧されていた。。。
これまでの、誤った農業や産業が
地球の環境を破壊し、色々な命を絶滅させてきたのだと・・・
そんな話の中で、
一番グっときたのは・・・
健康に生きることと、健康に死ぬことは、その延長上にある。
つまり、健康で生きる為には、生かされていることに気づき、
それなりの努力と感謝をもって行動し、多種多様な生物と共に
環境を修復して、死ぬ直前まで、大きな循環系の中で、健康を維持する。
そういうことが・・・生物の一生なのであろう。
また、西村先生は、現在の窒素過多について
このような話をされていました。
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日本人が肉食なのについては、危惧している。
日本の肉牛の餌は、カナダから窒素、燐酸過剰(3倍)の配合飼料を使用している。
したがって、この配合飼料を食べた牛の糞尿を堆肥にしている
周辺の畑は、ph7を越えている。
強アルカリ性なのである・・・・・・。
個人的には、6.5以上でも危ない。
このような環境下では、
カルシウム不足で、野菜が骨粗鬆症になってる。
その証拠に、その周辺の野菜は、収穫からわずか一日で
溶けるように腐っていくのである。
いくら有機でも窒素、燐酸過剰には注意が必要。
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日本の有機農業は、運動が先で、技術があとになっているので、推進していない。
必ず、技術が先であるべき。
作物が、根をおろして、一番先に出会う微生物で
一生が決まる。(人間の免疫機能と同じ)
その事をしっかり考え、これから先の有機農業の技術を確立、推進していきたいとおっしゃってました。
僕らが今、「自然」を重視し、それを尊重することで
そこに住む生物それどれが、最適な環境で一生を終える
そんな世界を創り上げていきたい。
それが、僕ら「宇佐本百姓」の使命なんだと
改めて、実感できる素晴らしい、講演が聴けてよかったです。。。はい
2012/02/27
2012/02/26
「Life in the soil」
Elain Ingham,Ph.D.
Chief Scientist, Rodale Institute
http://www.rodaleinstitute.org/
http://www.rodaleinstitute.org/ingham
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「Life in the soil」
連作をする事が土壌にとって一番いいということを
微生物の観点から、科学的に発見した
生物にとって必要なものは、土壌には全て存在する、
栄養素が足りない土壌はありえない
その土壌で植物が出来ないという事は、
なにか生物が足りない、生物のバランスが壊れてるからである
何かを土壌に入れると、どこかのバランスが壊れる
ものすごく耕すこともバランスが崩れる
重要なのは、土壌に
どんな微生物が存在するかを理解する事、顕微鏡で確認する事
バクテリアと菌のバランスによってどういう植物が育つか決まってくる
植物に適した土壌をつくる
植物に適したバランスをつくる
バランスが保たれれば、肥料を加える必要はない
根っこが伸びてくると、
根っこが自分でバクテリアの栄養を出す、
それが菌やバクテリアにより、病害虫のガードになっている
菌とバクテリアが栄養を取り込み、
バクテリアを線虫が食べることによって、
線虫nematodesが植物に取り込みやすい栄養素にして
植物の根まで必要な栄養素を届けてくれる
もう少し大きい生物、ダニなどは線虫を食べ、
増えすぎないようにコントロールしている
このように
全部の生物のバランスを保つことが大切
バランスが整えば、病気の発生が低くなり
植物は栄養素を保つことができる
バクテリアのバランスが崩れると、
植物により害をなすバクテリアが増えてくる
バクテリアを、顕微鏡で見れば、
バクテリアの種類によって、
土壌のバランスが取れているかどうかがわかる
好気性の土なら根っこが健全に伸びていく
Alaimus はよい線虫、これがいれば良い土壌
この線虫がバクテリアを食べ植物に必要な栄養素を出す
悪い線虫がいればバランスが壊れている
色が濃く、太い菌は植物にいい
悪い菌というのは全くいないのではなく、
良い菌が多く、悪い菌が少ないというバランスが大事
正しいバランスの土壌には雑草も生えない
そのメカニズムがわかれば、雑草も生えない
雑草の種は土壌にあるが、バランスが保たれれば雑草が育たない
それぞれの食物にあった土壌が存在する、だから連作がいい
バランスのとれた土壌は、根っこが放射能を遮る
根っこの中には入らない状態を作る
根っこの周りには放射能が集まっている
しかし、取り込まれる事はない
耕しすぎることはよくない
菌の菌糸を切る、バクテリアのバランスをこわす
一度壊した土壌を再生するには時間がかかる
微生物のバランスが取れれば収穫量が増え、雑草も生えない
作物が出来ないのはバランスが取れていないから
これは科学的に証明されている
究極は種を蒔き、その後は趣味に費やし
収穫時期に圃場に戻ってくれば良い
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2012/02/24
2012/02/23
2012/02/23
2012/02/22
2012/02/22
2012/02/21
Author:かかし
農薬・肥料不使用のしあわせ米