2012/02/13
『自然の法則に学ぶ農業』村上真平氏より
『自然の法則に学ぶ農業』
福島県飯館村 なな色の空
代表 村上真平氏
こちらは、箇条書きでメモしたままにアップします。
インドのビアール州のブッダガヤに1年間滞在。
4月、一番熱い時期45度の乾季、山に木がない、川に水がない。
雨季には川が濁流になる。
しかし、
お釈迦様が悟りを開いた時代は、そこは森だった、
川は沐浴のため、1年中流れていたと分かった。
このような環境破壊はいつ行われたのか?
60年代初頭、緑の革命により、農薬化学肥料が入ってくる。
しかし、緑の革命以前もそのような環境だったと分かる。
緑の革命以前にも環境破壊が起こっていた事に気が付く。
ブッダから2500年の間の農業、農耕によって砂漠化していったと分かる。
4大文明の起こったところはすべて肥沃な土地だった、
そこが今は砂漠化している事に気が付く。
人間は文明を通して、自然を破壊して、それにより住処を失う。
それをずっと繰り返して来た。
そして、その人たちは今も土地を耕している。
学校で学んだ文明というものは、本当に環境に必要なものではない。
自然の中でともに生きるという観点がなかった、
それを学ばなければならないと気が付く。
人類が誕生したのが100万年前、農業が発生したのは1万年前。
農業による自然破壊は、農業が始まった時から備わっている。
農業が自然を破壊するのは、人間自体に自然破壊を起こす要因がある。
人間は自然界でしか生きられない。
自然のサイクルの中でしか生きられない、
でも自然のサイクルを壊すことが出来るのも人間だけ。
この気づきがそれからの人生の指針になる。
「自然を壊さず、人間は搾取しない」
この生き方をしなければ人間は生きていく事ができない。
人間の中にある、非自然的、
自然の反対は人工、人間のやることは自然ではない。
これを意識しなければならない。
太陽エネルギーを合成できるのは植物しかない。
その生命体が少なくなれば人間は生活できない。
今の人間の生き方が今の人間の首を絞めている。
農業者は、自分の周りの空気、水、環境を汚さない事が前提。
自然の基本は循環。
化学肥料、農薬により循環が断ち切られてしまう。
もう一つは、多様性。
土、草、虫をどうするか。
その解決のキーは自然の中にある。
土を裸にしない。
インドでは耕す事で表土が水にすべて流されてしまう。
土の多層構造による、土の多様性。
太陽と水を最大限に使える形にする。
森、雑木林というは、その多様性の形になっている。
そこには虫が出ない、病気が出ない。
キャベツに虫がつく、
虫が出るという事はそこの生態系を壊しているという事。
畑に草を刈ってマルチを作る。
生態系が保たれると
キャベツの95%は外の葉に1匹2匹大きい虫がいるくらいで
中のキャベツには虫がつかない。
よく見ると、1㎡にクモが100匹くらいいる。
天敵のクモを呼ぶために何かをしたかというと何もしていない。
敷き草をしただけ。
土を守ろうとして、やった事がキャベツを守られている。
自然の循環の中で、1つの局面でやった事がすべてを守ることになる。
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