2017/05/24
このまえの続き、自然栽培の経営の話
この前の話の続き
この前は地域の話だったので、
今回は、経営の話

反当たりの収量の上げる事ももちろん大事なのですが
でも、経営面で行けば
反収が半分でも、その2倍の面積を同じ時間でこなせば
それは同じ事です
むしろ、自然栽培の面積が倍になるので、環境保全の面からすれば
反収半分で面積2倍の方が良いくらいです
面積2倍をこなすのは、効率化と機械化による規模拡大
で、機械化と効率化ともう一つ経営的にメリットが大きいにのは法人化
それぞれの説明は後で
機械化はなにも、機械を買って借金を増やす事だけではなく、
その機械で仕事をすれば良い、作業の受託です
コンバインなんかは、価格が高すぎて自作面積だけではとても元を取るのは難しい機械です
また、ウチでよく出るレーザーレベラーですが、これも高い機械ですが、
しこなせないくらいよく頼まれます
今日も、受託で1町くらい作業をしてきましたが
市の標準料金より格安の15,500円/反で受けているのですが、
今日一日で155,000円です
次は効率化
よく機械が高いので中古にするとか
そんなに大きい機械はいらないとかいう話を
特に有機の世界ではよく聞きます
確かに、自給自足的な経営を目指せば正解だと思います
でも、外販を目指して行くと別だと思います
まず、法人にしろ個人にしろ給与を支給するなら
その給与、
それと社会保険や会社の維持費の管理費で、給与の2倍くらいかかるとすると
なにもしなくても給与の2倍は人件費として刻々と消費されて行きます
給与が15万だと2,000円/時間
なので、手間暇も大事ですが、かけ過ぎるととんでもない高い農産物になってしまいます
これを安く売ってしまうとどんどん苦しくなります
もう一つは機械ですが、
中古の機械、
小型の機械も良いですが
時間あたりの仕事量を計算すると
大型で作業スピードが速い機械の方が
結果的に安くなります
また、農機具はいやらしくて
新品購入の時はとんでもない値引きをしてくれますが、
修理の時は、ビス一本請求されて、しかも値引きなしのプラス工賃がかかるので
修理代はとんでもなく高いです
中古を買うなら、自分で部品を手配して修理出来るスキルがないととても合うものではないです
はい、次は法人化
特に有機・自然栽培の世界では、農協が相手にしてくれないので
かなりの範囲で自己資金で対応しないといけません
でも法人化すれば、社会的信用により、金融機関に融資が受けられます
最近では、銀行も農業に視野が向いているので、
銀行さんの方から融資の提案をして頂けます
なので、農業者はみな経営者なので、
どうせなら法人化した方がメリットはあると思います
就農当初、冗談半分で、
「いつか米で家を建てて、ベンツに乗って田んぼに行く!」と言ってましたが
不思議と、
35年ローンで家が建ち、アウトランダーPHEVに乗ってます
言ってみるものですね
今日はおしまい、またいつかに続く
コメント