2010/03/27
有機農産物について知っとこう②
有機JASマークの信用性
・有機JAS規格認定農産物って
有機農産物の国際基準(コーデックス基準)をもとに、我が国でも、
農水省がJAS法によって、有機農産物の検査認証制度を創設しています。
農水省認可の公的な認定機関による検査認定を受けた圃場で栽培されたものが、
有機JASマークとともに有機農産物として認められます。
・有機農産物のJAS基準とは
化学的に合成された農薬や肥料を2年(果物などの多年生作物については3年)以上
継続的に使用しない圃場にて栽培され、かつ、
収穫~流通~販売まで、一般品と明確に区分管理されていることが、
登録認定機関により認定された農産物が、有機農産物です。
・有機農産物のトレースアビリティー
JAS認定有機農産物は、すべてそれが育った畑まで遡って追跡できます。
生産農家と皆様を直接結びつけるシステムが保証されています。
また、準備の整った商品からは、インターネットで、
栽培農家をご覧いただけるようにと、ホームページアドレスを記載しています。
と、ここまでは・・・・う~ん
安心で、安全な規格になっているな!と感心するのですが・・・
実は、農薬や化学合成肥料は使用しないのが原則なのですが
やむを得ない場合(どんな場合なんやろ?)・・・・
リスト化されたもののみ使用が可能なことを知っていますか
農薬リストより
除虫菊乳剤、デリス乳剤、デリス粉、デリス粉剤、なたね油乳剤、
マシン油エアゾル、マシン油乳剤、硫黄くん煙剤、硫黄粉剤、
硫黄・銅水和剤、水和硫黄剤、シイタケ菌糸体抽出物液剤、
炭酸水素ナトリウム水和剤、炭酸水素ナトリウム・銅水和剤、
銅水和剤、銅粉剤、生石灰、液化窒素剤、天敵生物農薬、性フェロモン剤、
誘引剤、忌避剤、クロレラ抽出物液剤、混合生薬抽出物液剤、カゼイン石灰、
パラフィン剤、ワックス水和剤、二酸化炭素剤、ケイソウ土剤。
肥料リストより
農産物及びその残さの堆肥家、畜及び家禽排泄物由来の堆肥、
食品製造等由来の堆肥、生ゴミ堆肥、バーク堆肥、魚かす粉末、
なたね油かす及びその粉末、米ぬか油かす及びその粉末、
大豆油かす及びその粉末、蒸製骨粉窒素質グアノ、
乾燥藻及びその粉末、草木灰、炭酸カルシウム肥料、貝化石肥料、硫酸加里、
硫酸加里苦土、天然りん鉱石、硫酸苦土肥料、石こう(硫酸カルシウム)、硫黄、
微量要素複合肥料、木炭、泥炭、ベントナイト、パーライト、ゼオライト、
バーミキュライト、けいそう土焼成粒、塩基性スラグ
塩化ナトリウムリン酸アルミニウムカルシウム、木酢液。
この様に、さまざまな使用許可農薬、肥料があります。
また使用にあたっては、化学物質を含まないことや濃度基準などの厳しい制約があります。
が・・・・・しかし
こんな農薬、肥料が使用されている場合があること・・・・知ってましたか
勿論、これらの薬品は全く使わないリスト内の薬品を使っている
の詳細は
JASマークからは、判別出来ないのが現状です。
これは、有機農家も同じこと。
食べて頂く消費者の事を考え、有機農産物を真面目に生産し
身体に良くないものを極力使わない農家もいれば・・・
基準さえクリアしておけば、儲けるためならばという農家もいます。
僕らは、どうやってこの有機農産物を判別し、選択していけばいいのでしょうか
次回は、究極の有機農産物・・・自然栽培についてです
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